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土曜日のお話会

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朝夕の涼しさ。8月にはこんな涼しさを待ちわびていたのに、普通のことのようにこの涼しさを楽しんでいる。動いても汗をかかなくて、動きやすくなった。外の仕事もなんとなく気持ちがよくて、とんぼや蝶が、軽そうに飛び交って行く。秋よ、ありがとう。特に、災害などが頻繁にあった今年は、とにかく、普通に過ごせる幸せを心から感謝できる。
毎月、第4土曜日の2時からは、小笠原弘三さんの<グローバリゼーションとナショナリズムを考える>シリーズ。3年間続いて、今回の9月の4週目で一区切りのはずであった。ところが、小笠原さんが8月から9月にかけてブラジルを旅してこられて、その話が入り、結果として、最終回の次の最終回は10月の第4週目の土曜日にもう一度することになった。ご興味のある方はおでかけください。
最終回の、「ブラジルとカーニバル」のお話を伺いながら、ブラジルが富を築いた、「砂糖の時代」、「金の時代」、「コーヒーの時代」という項目にとても興味を持った。いずれにしても、ヨーロッパの関わりなしには、この歴史は違ったものになったにちがいないけれど、富を謳歌する時、必ずやヨーロッパが関わることも興味がそそられるし、常にグローバリズムはあったのだと思わざるを得ない。
自分が読んできた本では、アジアを中心に砂糖の大衆化、プランテイションなど、違う歴史の中で、社会に広がっていったこともとても興味がわく。
人間は、こんなことを繰り返しながら、どこに向かって進んでゆくのだろうか?
ブラジルと言えばポルトガルと深い関わりがあるけれど、ポルトガルのお姫様が紅茶をたくさん持ってお輿入れしたのも、アジアと英国とプルトガルにまたがっている。
何を思って、当時の上流階級の人たちは、砂糖の入った香の高いお茶で、お茶会をたのしんだのだろうか?その人たちが、砂糖を生産する人、お茶を生産する人、それらが運ばれる過程に想像を馳せたことがあるのでしょうか?
数百年の昔のことながら、同じ、お茶を今、この場所で楽しむ時、いろいろなことが想像されて、つきることがなく、人間が重ねてきた日々は、とにかく大きなドラマにちがいない。


# by sakura_mohila | 2024-10-01 17:53 | Comments(0)  

カディのパーカ

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庭に咲いた百日草の花を色とりどりに摘み取って、あちこちに飾りました。猛暑が過ぎて、やっと切り花を飾る気持ちになりました。あちこちに飾る花は基本的には、庭や野原から摘んだ花です。
ダッカに行った時、テイラーのレザさんにカディのパーカーを頼んできました。素材は厚手のカディ。この厚手のカディは、ジャケットにしたらいいかなあ、と考えていましたが、パーカが思いのほか好評でした。絹で作ってもらったりしましたが、着易さと気取りのなさで、絹を着れるとあって好評でした。
今回は、そのカディのパーカを藍で染めてもらいました。カディなので、藍で自由に染めてもらいました。染めてくださったのは、ダンサーのKEN-Jさん。
発想をすることで、イメージを変えることはできるものだ、と思いました。
サクラモヒラの生産者さんたちはバングラデシュに住み人たちで、気楽に意思疎通を図ることができません。できたとしても、お互いの生活背景が違い過ぎて、正しいイメージが伝わりません。
でも、だからこそ生じる面白さもあることが分りました。物を作らない人もクリエイティブであることが求められます。
そんなことって、おもしろいですね。


# by sakura_mohila | 2024-09-27 16:04 | Comments(0)  

カディの話

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9月の末らしい涼しさを楽しむ一日に感謝。
バングラデシュはセミトロピカルの国です。サクラモヒラが織りを頼んでいるキティッシュさんは、1年を通して、写真のような服装(?)で、首に牛の角のネックレスをしています。キティッシュさんの住むこの」カディコットンの村は、ヒンズー教徒の村です。バングラデシュのイスラム教の場所にポツンとヒンズーの村が存在しています。文化が違います。この場所では、牛を食べず、崇めます。だから彼は牛の角のペンダントを肌身離さず身につけています。
彼はCumillaという場所の中のこの一角で、来る日も来る日も、カディコットンを織って、生計をたてています。
この場所は、ビクトリア女王の時に、綿織物で栄えました。ガンディがいたのも、この場所です。
ずっと綿を織るのがこの地の産業です。以前は、この村に、機織りのリズムを刻む音が響いていました。1台、2台…と織機が畳まれて、今では数機の機織り機が稼働しているだけです。彼は、主にサクラモヒラのカディコットンを織っているのです。
しかし用事があって、ダッカに出向く時には、洋服を着てきます。牛の角のペンダントはお守りなので、そのままつけて。
経糸は、広い場所が確保できる、庭を使いますが、時々猿がやってきて、おとなしく見学しています。


# by sakura_mohila | 2024-09-25 18:15 | Comments(0)  

遊具

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ほっとする涼しさ。しかしあの暑い夏がなんだか懐かしくもなる。庭のばらに蜂がきて、せわしなく蜜を集めている。なんだかんだはあるけれど、秋になったのだ。
雨も罪なことをするけれど、雨を恨んでもしかたがない。
恨みって生あるところ、どこにでもあるのかもしれない。人間以外の動物たちは恨みを持つのだろうか?
写真は、バングラデシュの家庭で使われていた道具や遊具である。この場所は、自然が破壊されることを心配したある人が始めたオーガニックの場所にある、レストランのロビーである。
この場所にくつろいで、お茶をいただいたり、食事をしたり、古い手仕事のテーブルクロスを見るのが大好きな時間だけれど、この場所はダッカから2時間くらいの場所にあり、おいそれとはうかがうことができかねる。
しかし置いてある遊具はどれも、どこか豊かである。
私の年齢がそのように思わせるのだろうか?今の小さな子どもたちは、このような木馬に興味を示すのだろうか?
子守りの係がついて、木馬に乗っている1歳くらいの幼児を何回かみかけたけれど、どの子もまじめな顔をして木馬に乗っていた。
バングラデシュに行き始めた頃、あちらこちらの家に誘っていただいて、赤ちゃんのお披露目のパーティにも誘っていただいたことがある。
ガーデンパーティで、皆でゆっくりおしゃべりをして、お茶をいただいたのだが、赤ちゃんのお祝いのギフトも素敵だった。刺繍をほどこしたおくるみやふとんだったり、絹の靴だったり・・・時間がとてもエレガントであった。
当時は、まだバングラデシュは世界の最貧国であったはずだったけれど、このコミュニティはとても豊かであった。





# by sakura_mohila | 2024-09-24 18:39 | Comments(0)  

遊具

遊具_f0202221_18092949.jpg
ほっとする涼しさ。しかしあの暑い夏がなんだか懐かしくもなる。庭のばらに蜂がきて、せわしなく蜜を集めている。なんだかんだはあるけれど、秋になったのだ。
雨も罪なことをするけれど、雨を恨んでもしかたがない。
恨みって生あるところ、どこにでもあるのかもしれない。人間以外の動物たちは恨みを持つのだろうか?
写真は、バングラデシュの家庭で使われていた道具や遊具である。この場所は、自然が破壊されることを心配したある人が始めたオーガニックの場所にある、レストランのロビーである。
この場所にくつろいで、お茶をいただいたり、食事をしたり、古い手仕事のテーブルクロスを見るのが大好きな時間だけれど、この場所はダッカから2時間くらいの場所にあり、おいそれとはうかがうことができかねる。
しかし置いてある遊具はどれも、どこか豊かである。
私の年齢がそのように思わせるのだろうか?今の小さな子どもたちは、このような木馬に興味を示すのだろうか?
子守りの係がついて、木馬に乗っている1歳くらいの幼児を何回かみかけたけれど、どの子もまじめな顔をして木馬に乗っていた。
バングラデシュに行き始めた頃、あちらこちらの家に誘っていただいて、赤ちゃんのお披露目のパーティにも誘っていただいたことがある。
ガーデンパーティで、皆でゆっくりおしゃべりをして、お茶をいただいたのだが、赤ちゃんのお祝いのギフトも素敵だった。刺繍をほどこしたおくるみやふとんだったり、絹の靴だったり・・・時間がとてもエレガントであった。
当時は、まだバングラデシュは世界の最貧国であったはずだったけれど、このコミュニティはとても豊かであった。





# by sakura_mohila | 2024-09-24 18:39 | Comments(0)