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堀文子の本

毎朝、時間があってもなくても、堀文子の本のページを開く。「嘘」と名のつくものがなにもなくて、すがすがしいし、力がでる。
朝の5分か10分、100年を生きた彼女の生は、ほんとに自分の命を生きた人の記録だ。

# by sakura_mohila | 2019-06-23 12:09 | Comments(0)  

反応

どしゃぶりの雨がからりと晴れて、陽さえさしはじめた。こんなふうにして、気が付いてみると梅雨が終わっているのだろう。サクラモヒラのダッカのオフィスに日本人が泊まる時、蚊がいた、小虫がいた、やもりがいた、などと大騒ぎして蚊取り線香だの、虫よけスプレーだのを使いまくる。実際、虫よけスプレーや虫刺され軟膏はアジア・アフリカを旅する人には、お腹の薬と同じくらいに必需品のようだ。その結果、オフィスには、封を切った虫さされ薬、虫よけ、歯磨き粉、シャンプーなどがたくさんたまっている。
現地の人たちは、そのようなことに大騒ぎする日本人をめずらしそうに見ている。ほんとに日本人は潔癖だ。よその国を旅するのに、日本の環境を要求している。
プラスティックの袋も無意識にたくさん使って、かわいく、きれいに日常を過ごしている。バングラデシュのような国に行くと、プラスティックを分解する処理設備がないから、お包み用は、ジュートなどの自然素材を使う。一見こぎれいで、かっこよく見えるこの過剰包装は、ほんとにかっこいいんだろうか。

過去にこんなことがあった。日本の人たちをツアーでご案内した時のことである。皆で食事をするためにレストランにはいった。次の目的地に向かおうと車に乗ったら、皆で、相談して運転手さんにチップをあげました、という話である。「私たちが食事をしているのに、ずっと車にいてかわいそうだから」
そうです。
でも、当地では、運転手の責任としてそうしているのが慣行です。

ほんとに世界のどこを探したって、日本人に敵意をもつ人はいないかもしれないね。

# by sakura_mohila | 2019-06-22 15:21 | Comments(0)  

災難

今回ダッカに行ったのは、ちょうどラマダンの断食が終わり、続いてイードのお祭りが始まる時であった。皆でダッカで働いていた日の夕方、私のわからない言葉で街中にスピーカーから耳を劈く音が鳴り響いた。それを聞いていた村の女性たちが、
断食がおわった」と言っていた。皆空腹の苦しみがわかり、さらに貧しい人たちに施しをする気持ちになっただろうか。

村の女性たちのリーダー、カジョルレカさんが娘さんのリンティを連れてきた。関係者以外は部屋に入れてはいけない規則になっているので、彼女は「試験が終わったらリンティを連れて来ていいか」となんども言っていた。何回も言うので、めんどうくさくなっていい加減な返事をしていた。カジョルレカは「手術をしたから無理できない」とも言っていたので、てっは、きり世代交代をするのかと思い、カジョルレカは村のサクラモヒラの女性たちを護り、リンティがダッカでやり手の力をはっきするのだろう、くらいに流していたら、どうもそれほどの深い意味はなかったらしいのだ。母は娘に都会の生活をみせてやりたい、娘はあこがれのダッカでレストランに行き、お買い物を楽しみたい、と夢見たのである。
リンティは、スタイルブックから抜け出たようなファッションに身を包んだ。ダッカでさえも見たことがないような先端のファッションだ。そしてある夜、皆でこぞってレストランにでかけたのだ。後できいたら、ダッカのレストランで「ビリヤニ」という炊き込みご飯を食べたらしい。断食時間を過ぎた後で、皆、嬉しそうに華やいで出かけた。

村に帰る日の前夜、すでに断食は終わり、カジョルレカさんは村に帰る準備として、お向かいのマーケットへ糸を買いにいくことになった。もちろん娘のリンティもあこがれのたダッカのお買い物に連れ立って出かけていった。

なんとリンティは、かばんに入れていたスマートフォンをそこで盗まれてしまった。それで意気消沈で返ってきたのであ。
身から出たさび、と言ってしまえばそれまでだが、彼女はいかにも浮かれいたし、かっこうの鴨に見えたに違いない。

カジョルレカさんは涙を流していた。息子さんが買ってくれたスマホなんだって。
そしてダッカでは、スマホ泥棒が横行しているらしい。
私の携帯は誰もほしがらないような安物、古物であろ。街で出しても、安全!

# by sakura_mohila | 2019-06-21 14:44 | Comments(0)  

奨学生の女性

さいたま夢KANA奨学金は、昨年二人にでました。少しですが、卒業するまでは毎年でます。10月の期日の時、アリフ君というい男子学生さんが、オフィスにやってきました。サクラモヒラの奨学生で今はカレッジの教師のモニールさんに連れられて。アリフ君は嬉しくて、嬉しくて、日本語を学び始め、初めて来た時には日本語で挨拶してくれました。国の日本語を教える機関で勉強をしていたのですが、ダッカで生活せねばならず、一部屋を30人で借りているのだそうです。いったいどのような部屋を借りているのか、興味深々ながら聞かずにおきました。
同じように連絡をしたのに、その女子学生は、ダッカに来られない、ということでした。お父さんが一人では危ないからと、ダッカまでの一人のバス旅にださないということでした。大家のシラーズさんは、「お金がほしくないのです。金持ちだから。他の人にそのお金をあげてください」と何度も言っていましたが、モニールさんはそういうことではない、と言っていました。
今回、モニールさんが労を取って彼女と彼女のお父さんをダッカのオフィスに連れて来てくれたのですが、やっとその意味がわかりました。彼女はダッカには一回しか来たことがなく、今回が2度目ということでした。携帯電話も持っておらず、家族に1台の携帯電話を共同で使っているということでした。
しかし彼女のデジタルではない顔を見ると納得できました。とてもかわいらしく、教養の高い家の娘さんなのだろう、と推測できました。芯がしっかりしています。お父さんは農村部のイスラムの学校の教師なのだそうです。
何度も、何度も礼を重ね、「一生懸命勉強する」と言って、モニールさんに連れられて、慣れない夜のダッカを帰路につきました。
かわいい子でした。

# by sakura_mohila | 2019-06-19 17:31 | Comments(0)  

朝早く起きて、外に出たら空気が白かったです。暑くもないし、寒くもないし・・・ほんとにきれいな空気でした。
小泉八雲の「光は東方より」という本がとても面白くて、一昨日は電車の乗り越しをしてしまいました。訳の日本語も非常にすばらしく、その日本語を楽しんでいます。このような日本語が使えない自分がなさけなくなるくらいです。日常の言葉をもっと豊かにしたいものだと、心から思います。
小泉八雲の感性もさることながら、彼が19世紀の日本に来たとき、東洋と西洋のそれぞれがまだ馴染みが薄く、なにもかにもが新鮮であったのだろうと思います。それにしても彼が日本人の生活に向ける目は暖かく、教養のある人って、このような人なのかなあ、と思うことしきりです。

# by sakura_mohila | 2019-06-16 06:40 | Comments(0)  

帰国しました

昨夜ダッカから帰国しました。
朝に嵐のように風が吹き、雨が降りました。10時ころになると、陽が差して傘を持ち歩く事も無く、ラマダンとラマダンに続くイードのダッカを体験してきました。以前にもラマダン中に、ダッカに行ったことがありましたが、今回はまたそれとは違う体験をしました。
以前は企業との対応で、さしての違いも感じなかったのですが、今回はラマダンがまだ終わらないうちに村の人たちとの作業がはいりました。
しかも、一人は子どもがいて、その子守も連れて来て、なんと村から6人の女たちがやってきました。1対6ですから、当然イスラム色が濃い滞在期間でした。断食をしている人、していない人、赤ちゃんと日本人の混合の生活でした。ラマダンの間は食料のお店も夕方まではしまっているので、村の人たちはご飯をたくさん、たくさん持ってきて、それで冷蔵庫はいっぱいになりました。6時半ころ、いつも買い物をするスーパーマーケットに滞在中の食料を買いに行ったら、シャッターが下りていて、中で、職員の人たちがマットを敷いて「イフタ」という、何時間も続く断食時間が終わったときに食べる軽食を食べていました。軽食とはいえ、日本のちゃんとしたお夕食くらいの量です。
お陰でこちらも半断食っぽい食生活でしたが、人からのお招きも多くて、結構ダッカの食事に染まっていました。ただし、マンゴウとライチはちょうど旬でほんとによく食べてきました。
さてそのように色濃い村の人たちとの共同生活、いくたうかの課題をかいてみることにします。

# by sakura_mohila | 2019-06-10 14:50 | Comments(0)  

Vision

May, the most wonderful month of the year, is drawing to end. And my leaving for Dhaka is coming up. As we have gone through the hot May days, I'm expecting my Dhaka visit. Sakura Mohila apartment office is confortable with the marble floor, stucco walls and spacious rooms on the 10th floor.
Sakura Mohila village ladies enjoy the staying there for the work. And they even expect some income together with the luxurious stay of their own standard. The city life that is! Though I heard once that one of them naturally expressed the feeling, "The village is more refreshing!"
During the long career with Sakura MOhila, they are not really village women now. They are more independent than other village ladies. It took a long time, but the change has been coming into them naturally.
And I think now is the timing to give them another change towards independence.
The timing is the worst, with Ramadan being about to finish, followed the festival of the Ramadan completion. When the village ladies will be in the utmost of their traditional event, I have to meet them for their change.

I had no choice. I am juggling with my schedule Wish ME GOOD LUCK!!!

# by sakura_mohila | 2019-05-26 10:11 | Comments(0)  

ビジョン

夏が近づいているんだねえ。日差しとこの暑さ。早くダッカに行って避暑がしたい。ダッカのオフィスは10階にあり、床は大理石、壁も珪藻土だから涼しい。扇風機はあるけれど、冷房機は設置していない。
あの壁をこうして、ああして…いろいろなインテリアを考えるけれど、常駐していないので、緑もだめ、あれもだめ、これもだめ、というような制限がある。しかし暑い国に特有のドアの前のカーテンや窓のカーテンはカディコットンで作ってあり、やわらかい風が流れている。もう何年借りているのだろう?
サクラモヒラの村の女性たちはこの場所があこがれだ。彼女たちはトタンの家に住む。日差しを遮るために窓は小さく、そのために薄暗い。エレベイターも初めて使ったし、冷蔵庫の生活も、あらゆることの電化生活も、あこがれを持って数日間を過ごすのだ。
ある時ふともらした。「村の方が気持ちがいい」
やはり自然と共存することが気持ちがいいのだ。しかし彼女たちは、ダッカのサクラモヒラのオフィスで過ごす数日間は家事から解放され、しかも収入がえられる。しかもそれは他の多くの村の人たちが働く劣悪な環境ではなく、それなりにあこがれの場所での仕事なのだ。
だが、それで終わっては困ると思うのが、こちら側だ。彼女たちは日本人たちと接する経験によって、村にいつもいる女性たちとは考え方が違う。数年の間に身に着いたことや、彼女たちの手で稼いだお金があるということはほんとに大きい。小さな歩みの一歩一歩であったが、考え方が変わるには時間がかかる。そして生活を続ける中で知らず知らずのうちに変化するものなのではないだろうか。
そこで、今こそ、私は次の変化をしかけようと思うのだ。
さて、ラマダンが終わり、その後のお祭が続く、伝統の真っただ中の期間を選んでしまったこのタイミングの悪さ!日本のお正月にさあ、効率よく仕事をしよう、と乗り込むようなものだ。だが、こちらも、時間に追われ、追われの生活で、選べなかったのだよ。

# by sakura_mohila | 2019-05-26 09:44 | Comments(0)  

”月の光”をする

いつしか、日差しを遮るようになった。日差しの明るさと暖かさを求めていたのは、ついこの間のことのように思い出すけれど…しかし新緑の中を歩いていると、夏とは違う空気が流れていて、空気でさえも新緑色に見えてくるから、まさしく「麗しの5月」なのだろう。
あきらかに飛ぶことや泳ぐことの練習中の鳥たちがいて、つい応援したくなったりもする。梅の実が育っていて、つい生唾を飲み込んでしまった。

ところで、"moonlight"という言葉が昨今頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え、している。もちろん、この言葉は言わなくても「月の光」だ。「月の光」をする、となったらどうだろう。わずかな収入を求めて、夜に仕事をすることだ。
西洋の絵画の中に、お針子が窓辺に座り針仕事をするモチーフがいくつかあって、そのモチーフを思い出してしまうのだ。西洋の貴族たちは、金が神様に近い、というイメージを作るために、果てしもなく豪華な手仕事をさせ、キンピカに着飾って神様に近づいたかもしれないが、労働階級の女性たちは、神様のイメージになれるとも考えずに、月の光をたよりに金糸の作業をしたのだろうか。

当時の手仕事をみると、ため息がでてとまらないほど、美しく、その作業の偉大さが胸をうつ。

手仕事は社会でどのような位置をしめるのだろうか。私の組織の村の人たちも、大変な仕事のわりには、稼ぎが乏しいと思っているのだろうか。しかし彼女たちとダッカの仕事場でともに何日かを過ごす時、彼女たちは夢中になって働き、朝も光とともに起きて仕事をしている。「朝の光」と「月の光」をしているのだ。これでは神様も喜んでしまうにちがいないよ!

# by sakura_mohila | 2019-05-25 08:59 | Comments(0)  

Gallery Sakura Mohila「美しい日本の手仕事展」

Gallery Sakura Mohilaの次のイヴェントは「美しい日本の手仕事展」です。「5月29日~6月3日)
出展してくださる作家さんたちをご紹介しましょう。順番は、なにも関係がありません。

青游窯・伊藤先生 器いろいろ
アトリエ・メイ 神山明子先生  山葡萄と組みひもをデザインした籠
古留布(代表:上野正子先生) 津軽こぎん刺し
七宝工房FUJI 神谷ふじ子先生  七宝焼アクセサりー
Buhen (佐藤正人先生)木工品のおもちゃなど
Payooun (代表:塚田真知子先生) 桐生織り 服と服飾雑貨
染処風来坊 (日向基子先生) 本藍染

Gallery Sakura Mohilaをオープンするにあたって、スタッフといろいろなことを考えました。
サクラモヒラの占有の場所でもよかったのですが、提供してくださった押田謙文堂さんの3階のスペースがあまりにもすばらしく、駅にもちかくなので、この際自分で描いていた夢に近づけてみたくなったのです。
そこで、サクラモヒラの製品の展示と平行して、スペースをお貸しすることにしました。また、窓辺に大きなテーブルをおいて、いろいろな方をお招きして、トークの時間を持ったり、講座をしたり、楽しくをお茶の時間を取ったり・・・とさまざまな活動に使っています。

手仕事にはこだわりがありました。それはサクラモヒラの村の女性たちが、長年の間に能力を開発してきた手作業でした。私ができる手作業はなにもありませんが、手仕事をみると、途上国の象徴のように思われるのです。お金持ちの国では、素材もきれいなものが変えます。サクラモヒラの女性たちはさぞかしその素材にあこがれることでしょう。その一方で、その土地の素材は、いろいろなことを物語っています。
どの手仕事も、それぞれの作り手さんの生活の詩を紡ぐものでありますように。
是非、お出かけください。JR大宮駅・東口から数分の距離です。

# by sakura_mohila | 2019-05-24 14:32 | Comments(0)