人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ダッカに行ってきます

ダッカに行ってきます_f0202221_14435701.jpg
水を見ると、張りつめた空気が緩んでいる。写真は正直に、空気の温度までを映してしまうのだ。お池の水鳥や魚までが「水ぬるむ」モードになって、なぜか冷たさと対立していない。ゆったりと朝の明ける時間をすごしているのだ。世界のどこにでも、春の雪解けがあったらいいなあ!
2月9日からダッカに行ってきます。17日に帰国します。
一番の気がかりは何度もお知らせしている”Sakura Shop"。このまま軌道に乗って続いて行く
ダッカに行ってきます_f0202221_12112376.jpg
ことができれば、言うことがありません。皆、生活を背負っているので、発展させてくれるでしょう。彼女たちに、夢があるのでしょうか?
わからないけれど、続けていくうちに、いろいろな夢が生まれ、ビジョンがはっきりとしてくることでしょう。あまり、口をはさまずに、援助もせずに、見守ることが必要であるように思います。ここで、さらなる支援金とかなんとか請われるままにだしたら、それでおしまいになってしまうことでしょう。そんなことをするような人たちではありませんように。そんなことをする自分でもありませんように。するべきことを自分の手でする!
もうひとつは、奨学生たちの組織化です。現在、ベイスになる資金の利息から奨学金を提供していますが、ベイスの資金がある限り奨学生は増えますから、組織にして、自分がいなくても、きちんと継続できる場所であってほしいです。現在5人の奨学生たちも、自分のことだけではなく、大きな視野を持ってこれからの人生を生きてほしいです。
あとからわかったおもしろいことが、ぽつりぽつりと出てきて、自分の知らない世界が、「ガリバーの「旅行記」のような展開をしていることに、びっくりすることがあります。
ナラヤンプール村の小学生のためにクレヨンをいっぱい買いました。絵を描いてもらいたいと思います。彼らの絵は、日本とのコミュニュケイションに使いたいと思っています。
昨年の㋋に、お茶会をしましたが、少しゆとりが生まれ、そのお金を小学校の画材にあてることにしました。参加してくださった方たちも、喜んでくださいました。小学校から生まれる作品がまた、いろいろな人たちに影響をあたえることができるようにと願っています。
ふと、気がつけば、日本の人たちに訴えることが多かった、サクラモヒラのスタートの趣旨が、今は彼らが日本の人たちに何かを与えることができますように、という願いに変わっています。
人間として、単純に喜ばしい気持ちがしています。
さて、行ってくるぞ!
17日に帰国しますが、留守の間はスタッフがいます。電話で確認してから、おでかけください。
FBに、様子を報告しますから、そちらもごらんください。



# by sakura_mohila | 2023-02-07 15:44 | Comments(0)  

アジアの食べ物

アジアの食べ物_f0202221_12120690.jpg
梅の花の時がきた。梅の花は、暖かな春の風よりは、冷たく、澄み切った空気がにあうのだろうな、と思いながら、丸くかがめた背中をまっすぐにしたくなった。
なんだかんだとくさしても、春の足音が近くなっている。お池の鴨たちも、なんだか様子が違うし、暖かな落水にかたまっていた鯉たちも、もう普通に池にちらばっている。まだ身に染みる寒さがある時の陽光のパワーは、なんと表現してよいかわからない。希望や力を与える存在だ。植物でさえも、芽を出し始めている。
梅を見るたびに、梅干を考えたのはだれだろうか、といつも思う。旅にあって、梅干とおにぎりは、命の基だったのだろうな、と思うと、梅干と握り飯の日本文化が愛おしく見えてくる。しかし現実はと言えば、私はサンドウィッチに手を出すほうだ。
家人には、インスタントの食品は食べさせないようにしていながら、カッパエビセンより「やめられない、やめられない」、有るアジアのインスタントスープがある。辛くて、その辛さがとてもおいしい。日常のマーケットではなく、少し高め系のお店にしか売っていないのが、まだ幸い。1杯では足りず、ついつい2杯目を飲んでしまうのだ。
ダッカで生活をしていて、おいしいと感じるものも、インスタント系であるような気がする。日本から持参するインスタントコーヒーやココアばかり飲んでいる。後は、街で買う果物があれば1週間くらいは、なんでもない。お招きいただいた家でお料理したものをいただくけれど、その時には、炭酸飲料がとてもおいしく、がぶがぶといただいてしまうのだ。自分の家では飲まないのに!
異国に旅をしていて、おいしい、と思うのはコーヒーだったり、果物だったりして、本音を言おうものなら「ッザケンジャネエ!」とテーブルをぶつけられそうだ。
しかし、ここだけの話だが、自分は味オンチで、どこにいようとも、おいしいお茶と果物があれば生活できる変人だと思う。
その私がはまってしまう、シンガポールのインスタント・スープ。おいしいんだよ!



# by sakura_mohila | 2023-02-02 15:38 | Comments(0)  

カーテン

カーテン_f0202221_15592844.jpg
寒い冬ももう一越え。公園を散歩していたら、梅の花がほぼ満開になっていた。水仙が終わり始めている。椿もそろそろ終わりになるかなあ。庭に木の早いムスカリが咲き始めている。一つ、二つ、三つ…と春の訪れを数えることが楽しみになった。それにもまして、空が白む時間も早くなったのだ!もう一超えの寒い日。この寒さでさえも早春を感じさせるエレメントではないだろうか。
Sakura Shopの便りは興味深い。彼女たちは、写真だけを送ってくるけれど、その写真が物語ることは多い。たとえばカーテン。ブルーのカーテンが映っているけれど、イスラムの家ではカーテンは大切なものだ。もちろん近代的な家はその範疇になく、村の生活にはまだそのまま残っている習慣であるかもしれない。
もともとイスラムの社会では、大勢の人たちがまとまって住むから、カーテンは大切なプライバシーメイカーだったのだ。
布が手に入るようになった西洋がそのカーテンを自分たちの生活様式の中に取り入れた。さらに布は、高価な輸入品であったために、ゴウジャスに自分たちのインテリアに使い始めたのだ。
バングラデシュの村の家にお邪魔すると、どの家も上手にカーテンを利用している。私たちのような外人は大切にもてなしていただくけれど、チラリ、チラリとカーテンが揺れて、台所から次々と、違う目がこちらを見ている。
カーテンでどれだけのプライバシーが護れるのだろうか。でも、布の国、イスラムの国では、日本の障子戸ドアのように重要な生活品なのだ。


# by sakura_mohila | 2023-01-31 16:21 | Comments(0)  

Sakura Shop

Sakura Shop_f0202221_15515232.jpg
朝夕の寒さはともかく、日中の陽光が春を感じさせるようになってきている。明るくなる時間も早まっている。こんなに春を待ちわびる年があっただろうか?
庭の掃除をしていたら、枯葉の中に春の芽がいくつも生まれていた。
Sakura Shopから写真が送られてきた。こんなふうに瞬時に写真が送られてくるのも過去にはなかったことだ。まだ、行ったことがない村のお店もこぎれいだ。これがナラヤンプール村だろうか?
若いお母さんたちは子どもを育て、家事をこなし、農作業をしながらSakura Shopの作業もする。村の子もこぎれいになっている。
初めて、ナラヤンプール村を訪ねた時、子どもたちは、おさがりか、だれかにもらったような服を着ていた。大きさだけがなんとかなるという服を着ているから、すぐにわかる。大人用のミニスカートのドレスを丈が合うという具合に、丈はぴったり、上はぶかぶかの一張羅のドレスに着替えて、村の女の子たちは私を見に来てくれたのだ。おみやげのビスケットやチョコレートを期待して。ふと見やると裸足の子もいたし、右と左と違う履物を履いている子もいた。
かわいかったなあ!


ビスケットを受け取ると、一目散に駆けて行く男の子がいた。ナラヤンプール村小学校に属していない子だ。学校の先生たちはナンダカンダと言っていたけれど、そのような事実が分って以来、100人分を多めにお土産にと、準備するようにした。
希望されたので、お連れした日本の男性がいたが、ビスケットのあまったパックを見るなり、「先生たちが取ってしまうから回収しろ」と言った。お土産用に買いそろえたサッカーボールは、地元の人が長持ちするようにいいものを、と願ったのに対して、プロになるわけでもないのだから安いものをと言ってゆずらなかった。彼は、「金は持っている。投資する準備がある」と何度も言っていたけれど、皆に期待だけ持たせて、さっさと消えてしまった。
いいか悪いかは別にして、結局、残ったのは「金をもっていない」私だ。雀の涙以下の投資(私にとってはマンモスの涙以上)しかしなかったけれど、サクラモヒラの村の女性たちは着実に自分の道を自分の足で歩き始めている。
自分の体力が少しずつ衰えて、今は村から来てもらうけれど、自分で出向くことは少なくなった。
しかしSakura Shopからの写真は、発展している村の様子を雄弁に語っている。村の子が着ている服も、まともになった。特にshopで働いているお母さんは楽しみにして、可愛らしい服を作るから、子どもが”かわいい”服装をしている。
これは自分が描いていた計画だ。「人の情けに縋るな!自分でやれ!」
西も東も分からなかった私は人の情けに助けを求めた。これぞ愚の骨頂!それが分って以来、寄付をいただくのはやめて、買っていただくようにしたのだ。しかし自分の力を育て、自立するのはなんとすがすがしいことではないか。それいらい、「もらうほうがいいです」などと言おうものなら、爆弾が落ちて追い出されるのだ!
なにもわからないまま、いろいろな物をあげたかった初めの頃は、みっともなくはずかしいものだ。村が成長したように、自分も成長したと思うことにしておこう。


# by sakura_mohila | 2023-01-30 16:57 | Comments(0)  

村の女性たちと本

村の女性たちと本_f0202221_16161108.jpg
天気予報通りに夕方からの荒れ模様だ。昨日から寒波注意が喚起されていて、朝から身構えていたけれど、実は暖かで陽射しが2月の陽光を予感させていた。あたたかな大寒なんて儲けものではないか!と喜んでいたら、夕方になって風の音が聞こえ始めた。空も雲が覆い始めている。やはり大寒も、吹雪かないことには面目がたもたれないのだね。
春になるためには、もう一越え。こんなプロセスを通過して、待ち遠しい季節に変わっていくのだろう。
Sakura Shopを開店したサクラモヒラの村の女性たちは、実は教育のレベルが低い。国が貧しくて教育設備が整っていない時に育っている。だから単純に教育をきちんと受ける機会がなかったのだ。
しかしリーダーのカジョルレカは昨年、社会人教育を受けて卒業した。娘さんも大学へ進学させている。息子さんは、早くから働き始めた。彼は家族の生活費に協力している。スマートフォンも彼が「お母さんに」と買ってあげた高級なものだ。だからカジョルレカは、とても大切にしている。
ある年、私が日本から持って行った「刺し子」の本を見て、「日本の本を見せろ」と乞う。それ以来、本を見て作ることを覚えた。日本語は分からないであろうが、図の説明があるから、それを見て作る。字にあまりなじみのない生い立ちでありながら、あっぱれではないか。
昨年の秋にSakura Shopを開店してから、送ってもらった写真には、本を見て研究している様子が映っている。それを参考にして村の子ども服や婦人服を作っているにちがいない。
何年もサクラモヒラの製品を作ってくる過程の中で、そんなふうに本を活用することを身につけていたのだ、と思うとちょっと嬉しくなる。
次の目標は、「どうぞ、どうぞ、彼女たちがビジネスモデルとなって、村の女性たちのパイオニアになりますように」
その点から彼女たちを刺激しようと思うのだ。


# by sakura_mohila | 2023-01-24 17:03 | Comments(0)