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Blue poppy

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Blue poppyを見たい、といつも思っている。しかしヒマラヤまで行くのは、少々しんどい。永遠に夢の花で終わるかもしれない。敬愛する堀文子先生は84歳にして、ヒマラヤまでblue poppyを見にお出かけになった。彼女の描くblue poppyも好きだけれど、村のナラヤンプール村小学校の少女が描いたblue poppy(だと思う)も、それなりに力がある。どんな少女なのだろう。夏に小学校に行ったら、会って来よう。
昨年、Avinonを訪れた折、教皇様の寝室の床のタイルの柄が素朴で、何枚かレプリカを求めたけれど、この単純さは、冬至の絵を思わせる。何にデザインしてみようか。


# by sakura_mohila | 2024-03-03 15:21 | Comments(0)  

村の学校

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バングラデシュのナラヤンプール村小学校の子どもたちの絵は、お世辞にも上手とは言えない。
訳があってしばらく支援をミニマムにしていたのだが、それが原因かもしれない。支援は適切でなければ、害になる。これは長い関わりの中で、自分が学んだことだ。だが、こんなに長い間、支援をしてきたのに、支援がなくなったとたんに、なにかが貧しくなる、というのも、哀しいことだ。とても悲しい。
しかし、私はまた小学校にかかわろうと思っている。過去とは違う形で…
どうしたらいいのだろうと、時々、考える。今の時代に即したやり方で、自分たちに適したやり方って、何を、どのようにしたらよいのだろう。
彼らが描いた絵を持ち帰ったけれど、見るたびにとても落ち込む。
その中から、どのようにして先につなげていけばいいのだろうか?こちらの力が問われているような感じもするけれどね。

# by sakura_mohila | 2024-03-02 18:47 | Comments(0)  

サクラモヒラの物語:出版

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コロナの時の、活動が止まった時間を利用して書いた原稿が、本になりました。小さな本です。印刷屋さんと話を詰めている時に、「校正の人を頼みますか」と聞かれましたが、答えは「ノー」でした。文学の本でもないし、なによりも人の言葉ではなく、自分の言葉を書きたいと思ったからです。その意味で、商業ベースにはのっていない本です。しかし藤原印刷さんは丁寧に対応してくださいました。
実は、藤原印刷さんは、サクラモヒラを立ち上げて、右も左もなにもわかっていなかった時に、お世話になった人が懇意にしておられた印刷屋さんでした。彼は今は故人となりました。そしてこのプロジェクトを始めるきっかけとなったハクさんも、故人となりました。
30年は、それほどに長い年月でもあったように思います。まずは、この本を持って、彼らに報告したいです。

聞きなれた話かもしれません。しかしながら、書いているうちに、自分の記憶や考えも整理ができて行ったように感じています。
表紙はバングラデシュのジャムダニ布を使いました。可愛らしくて、ナラヤンプール村の風景のようにも見えます。
初めの志に戻り、また次のスタートに向かいたいです。


# by sakura_mohila | 2024-02-29 19:10 | Comments(0)  

バンジョーと文化

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恒例の土曜日の小笠原弘三さんのお話会は、お仲間の石川修次さんのバンジョーの演奏と、その背景のナレイションがありました。アメリカに来たアフリカ人と地元での融合、アパラチアに保守された音楽、その他の背景が深く織りなすバンジョーの響きは、さまざまな歴史の物語を語ってくれました。そして石川さんは、ただの音楽よりも、その背景を非常に愛しておられるようでした。
国語の教師でいらした石川さんのこだわりが彼のパフォーマンスを通して展開されます。「人間は人間の生きる意味をもつのだ!」
バンジョーの歴史を予習しながら、この日のギャラリーは、ジャムダニを飾ろうと思いました。ジャムダニは、世界で最古の織物であり、ユネスコの無形文化財に登録をされている織物です。正確には縫い取り模様ですが、その価値や歴史を生きた背景はドラマチックです。たまたま、バングラデシュの最高級の織物として、サクラモヒラで所有していたので、石川さんのパフォーマンスの背景をかざりました。
しかしさすがに彼はその意味がお分かりになって、ヨーロッパとアジアの融合の背景を楽しんでくださいました。
オーディアンスもパフォーマーも、充分に満足できる小さなお話会でした。
また、このような充実した時を提供したいと願います。Gallery Sakura Mohilaがそのような場所でありますように!


# by sakura_mohila | 2024-02-27 18:18 | Comments(0)  

ジャムダニ

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梅の林を歩いてきたら、梅の香りがした。いつまでも、歩いていたい気持ちになった。少し寒さの残る早春の日の喜び。メジロが、飛び交っている。
今回、ジャムダニを2枚、手に入れました。共に、白黒が基調のジャムダニですが、とてもゴージャスです。ジャムダニは、最古の織物として、UNESCOの文化遺産に登録されています。
「モスリン」という名がつけられて、綿が基本ですが、その綿はほんとに、ほんとに細くて繊細な綿です。しかし、英国の産業革命により機械織の綿に追いやられ、憂き目を見ていました。そのことにより、ジャムダニの織職人も減少し、バングラデシュからも減少をたどっていました。しかしバングラデシュにとっては、いまでもジャムダニはもっとも美しい布として、一目を置かれた存在です。
現代生活の中で、ジャムダニの出番は少なく、職人さんたちも生活をめぐって困難を抱え、今には今の難しさがあるようです。
昨今、かつての最高峰ともいえるレベルのモスリンが復活しました。バングラデシュでは、値段に頓着せずに買い物をしてしまう自分ですが、そのモスリンジャムダニは値段を聞いてしまいました。その結果、次回はお金を貯めてくるぞ!という悲しい結末でした。で、今回は、買うつもりでいたのですが、なぜかピカピカしていて、買いたくないのでした。金の糸など織り込んでない、素朴なモスリンジャムダニ、欲しいです。それは、Gallery Sakura Mohilaに飾って、皆さまに見ていただきたいと思っていますが、あの気品に満ちたコットンジャムダニ、探してみます。
とりあえず、Gallery Sakura Mohilaのあるビルの入り口のホールには、明日から展示します。是非、ご覧ください。




# by sakura_mohila | 2024-02-20 15:08 | Comments(0)