冬の風が吹く寒い朝だった。枯葉が容赦なく飛ばされて、吹き溜まりを作っていた。昨夜、何気なく見上げた空に、煌々と月が輝いていた。星も輝度が高く見えた。ほんとにきれいだった。空気が澄んでいる時には、澄んだ美しさがあり、その日は寒いのだ。
でも、自分を励まして、いつもの時間に散歩に出た。は7時に家に戻ると、とても気持ちがよい。出て行ってよかったね。サクラモヒラの村の女性たちが、自分たちの村にSakura Shopを開店してから、2年が過ぎた。お知らせしたように、リーダーのカジョルレカさんは、スマートフォンの盗難に会い、連絡が途絶えている。彼女たちはコンピューターを持っていない。固定電話ももっていない。ふと思ったら、電話は携帯電話になり、スマートフォンになって、普及していったのだ。30数年前、黒い電話がつながる家は数件あった。携帯電話が出現すると、携帯屋さんができた。料金を払って、携帯電話で目的地につないでもらうのだ。しかし、瞬く間に携帯電話普及して、村の女性たちも個人で持ち始めた。と、思っていたら、いつのまにか、スマートフォンに、変わってとてもよく普及している。カジョルレカさんは、ダッカの研修中も、手を動かしながら、口も休むことがない。今頃では、バングラデシュの村でさえも、電話がなかったら不便なことだろう。開店記念日には、何か行事をしたのだろうか?
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by sakura_mohila
| 2024-11-19 17:09
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鉢植えの琵琶に花がたくさん咲いている。来年の実がとても楽しみになる。1月になったら、ぶどうの剪定もして、実をたくさんつけさせよう。庭には果樹があるのは、なんて楽しみなのだろう!以前は、手入れすることのわずらわしさを思った。最近になって、果樹の取り入れがとても楽しみになった。
サクラモヒラの村の女性たちが、しきりにMessengerで連絡をとってくる。11月に行く予定にしていたけれど、11月、12月と、とても忙しくて、時間がとれない。1月に延びてしまいそうだ。お正月が終わったら、行く予定をしておこう。名知仁子さんという医師の方が中心になって進めておられるミャンマーのプロジェクトのことをお話したけれど、彼女が「人間の無限大の可能性」と言っておられたことが、まさに自分の思っていることと一致していた。人様にそのような言葉で話したことはないが、自分にいつも言い聞かせていた言葉だ。自分が関わってきたのは、教育を受けるチャンスがなかった人たちだ。なかなかできないし、今でも、彼女たちはもたもたと同じことを考えてばかりいる時がある。とてもいらだつけれど、”爆弾を落として”、心が少し落ち着いてくると、「でも、彼女たちは能力が低いわけではない」と自分に言い聞かせることができる。能力は低い。でも、がんばればできる、という可能性を持っているではないか…そう、思い直して、もう何年仕事をしてきたのだろうか?その証拠に彼女たちは、決して私から離れなかったではないか?だから、次の目標をたてるのだ。昨今は、自分のリーダーとしての能力の低さを感じるようになった。リーダーたるもの、適切なリードをして行かねばならないのだ!無限の可能性が人間にはある、と信じて。「無限の可能性」・・・いい言葉じゃない?
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by sakura_mohila
| 2024-11-16 16:36
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昨日、ある」集まりで、名知仁子さんという方が代表を務めるMFCGのお話を伺うことができました。ミャンマーでプロジェクトを持って、医療などの活動をしておられる方です。医療活動の他に、地元の農業を開発するという活動もなさっています。何もないミャンマーの村で、地元の人たちと生きる名知さんは、飄々とした方です。ご苦労は、言葉がなくても察することができますが、そのご苦労の半面で、そんな生活が性に合っておられるようにも見えました。
中村哲さんの活動を思い浮かべながら、彼女のお話を聞かせていただきました。自分が初めて訪れたバングラデシュのナラヤンプール村の30年前のことなどを重ねながら、地元の人と生活するって、どういうことだろうか、となんども思いました。価値観も、求めるものも違う人たちの中で、客ではなく、同じ村の人として生活できるのだろうか?長い年月の間に、同化してくること、すれちがってくることが生じてきます。どんなふうにして、そんなことをやり過ごすのだろうか?資金を支えてくれるバックはおありになるようですが、ご自分の生活費はづするのだろう?一つのアドヴェンチャーであるには違いありません。
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by sakura_mohila
| 2024-11-13 18:13
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寒くなりました。我が家の屋上の庭に咲くほととぎすの色がほんとにきれいです。植物の環境としてはきびしいのですが、暑くなるのも、寒くなるのも、直接的で、寒暖差の激しさに呼応するかのように、鮮やかな紫色が光っているように見えます。とてもきれい!雑草に近いほととぎすなのに・・・
昨日の村のSakura Shopのカジョルレカさんのスマートフォンが盗まれてしまったそうです。彼女は、村のだれよりもたくさんスマートフォンを使っていて、Sakura Shopの配信までしていたのですが、さぞ、落胆していることでしょう。大きな問題は、私と連絡がとれないことです。それで。彼女の娘さんがしらせてきたのでした。数年前に、まだ電話が新しかったころ、ダッカでなくなってしまったことがありました。当時は、今よりもスマートフォンの価値が高く、大家のシラーズさんは、無防備に使っている日本人の客に、スマートフォンは簡単にだすな、と神経質に言っていました。日本人も私もその意味がよくわからずにいましたが、盗難にあうのでした。しかも当時は、現在よりも希少価値が貴重でした。なんとしてでも、餌食になってしまっていたそうです。現在、スマートフォンは行き渡っていて、そのような懸念は過去のものだと思っていた矢先に、カジョルレカさんのスマートフォンが盗まれた、と連絡が入りました。前の電話器のように、出てこればいいけれど…前の電話器は、息子さんが働いて買ってくれたもので、高価なものだったと、いうことです。彼女は落胆していましたが、警察にとどけておいたら、忘れたころに、出てきたのです。バングラデシュでは、なくしたものがでてくるなんて、まれの中のまれ。今度も、2度目の幸運を!写真は、サクラモヒラのカディに押された「印」です。カディを織って、まとめて工場に持って行き、工場のプールのような洗濯槽で洗います。そして陽光にさらしてから、機械でたたんで、日本に輸送します。サクラモヒラでは、年間150反くらいのカディを織ってもらいます。さて、カディ布を織っているキティッシュさんは、バングラデシュが独立のどさくさで、国が混沌にあったころに生まれ、そのあおりを受けて、学校に行く機会がありませんでした。彼は読み書きを覚える機会を逃してしまいました。これは、カディを織って、工場の洗濯に出す時に、わからなくならないようにと、つけるマークです。彼は、マークで取引をするのです。なんだか中世のビジネスの世界に入ったみたいで、高揚しますね。
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by sakura_mohila
| 2024-11-08 16:15
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2022年に、ナラヤンプール村にSakura Shopを開店した時の写真は、何かとても力がある。皆、何を考えているのだろう。
お蔭様で、Sakura Shopの経営は順調にすすんでいる。あれから、2年が経とうとしている。スタートをするにあたり、お金を、3年のローンで貸したけれど、3%の利息をつけて、きちんと返済している。わずかながらであっても、村に雇用を作っているカジョルレカさんはたいしたものだ。時々彼女は板挟みに苦しむ。私は、村の女性たちの雇用を作ってもらいたい、と願望する。なぜなら、そのために、私はずっとカジョルレカさんや、その他二人の村の代表を応援してきたのだ。しかし彼女は、一人の方が簡単だ、と言う。わかっているよ!村の女性たちの意識も教育も低い。しかし、それは私がリーダーとして選び、ダッカに呼び寄せて研修を重ねた女性たちにも共通している。裁縫を何も知らないこの私が玉結びをおしえたんだよ!思い出してほしい!そうやって成長してきた自分たちを!そして、村の女性たちを育ててほしい!私の願いだ。今は、こちらの仕事はあまりオーダーしないようにしている。依存されてしまうからだ。自分もそうだけれど、経営、特に人に支払いをする経営をしようとしたら、泣いたり、泣いたり、笑ったり・・・そんなことを繰り返して少しずつ覚えていくのではなかろうか?30数年の間に、社会の状況は変わって行ったし、変化は終わることがない。Sakura Shop、どうぞ村の希望の場所であり続けますように!
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by sakura_mohila
| 2024-11-07 18:07
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