
サクラモヒラの村の女性・カジョルレカさんが写真をまめに送ってくれるようになった。「かぼちゃ」
リズミカルに実をつけていて、なにかしら五線紙の♫を見ているような気分だ。彼女がつけてくれたメモも、「美しく、おいしく、甘いかぼちゃ」と、気合が入っている。そういえば、カボチャのつるや花はマーケットで売っているのは目にするけれど、実をみたことがない、のではなかろうか?
気合をいれて料理などしないから、あっても見逃しているのかもしれない。それにしても、このかぼちゃのなりかたは、かわいらしい。
ただいま、サクラモヒラのダッカのアパートメントの大家さん一家が来日中。ダッカでたいへんにおせわになっているので、少しでもそのお礼がしたい。と思うけれど、単純にそう思うには結構むずかしい。
難しいのは時間の観念だ。都市の交通が整っておらず、交通渋滞があたりまえの国では、時間通りに運ぶのは難しいから、社会時間の観念がそもそも違う。特に女性たちは家にいるから、時間を守る文化がなくてもすむ。
こちらが、ダッカで生活するにはあまり感じなかったけれど、その逆の生活になって、初めて気がついた。
何回かそのようなすれちがいを繰り返すうちに、こちらの笑顔も作り笑いになっていたのかもしれない。「私たちに怒っているんじゃないですか?」
分っているんだな。しかし、時間を守らねばならないプログラムはほぼ終わって、後は約束時間などどうでもいいプログラムだけだ。こちらも、なぜか気が楽になった。
しかし、言葉にしないだけで、相手方もダッカにあっては、こちら側に言いたいことはあるだろうねえ。
それにしても、ダッカのアパートメントはすでに10年を超え、大家さんにはとてもお世話になっている。昨日、私が連れて行った日本人で、彼の家で毎日夕食をご馳走になった人たちが集まることになった。都合の悪い人たちもいるし、これからダッカで何かをしたいと思っている人たちも加わった。狭い家に大勢集まって、皆さん、お持ちよりのおいしいものなどが加わって、テーブルも家も満員。皆、楽しそうでした!
大家さん一家は、なぜか、その行事を家族全員で忘れていたのでした!
2時間、送れて到着したけれど、楽しそうでした。なによりも、毎日、ごちそうになった楽しいテーブルは、だれもが忘れないのです。
そんな時、なぜか、カジョルレカさんが送ってくれたかぼがちゃの写真がぴったりだと思ったのでした。
こんな野菜が市場に運ばれる風景も、いつまでも見ていたい気分になるよ!