人気ブログランキング | 話題のタグを見る

小山の美術館

小山の美術館_f0202221_10071037.jpg
小山市での、まちかど美術館にて、サクラモヒラ製品の搬入をしてきました。
いつも大宮にいると、大宮のことばかりしかわかりませんが、小山に行くと、「小山だ!」と思うことが多くあります。昨日は、さっそく小山の地方の栗大福、みやげに買って帰りました。
素朴な味で、郷愁を感じるので、行くたびに買って帰りそうです。
小山のお客様方は、綿や絹に通じている人たちが多くいらっしゃいます。栽培だったり、加工だったりで、買うだけではない人たちです。
自分の知識も広まるので、楽しみにしています。
物を作ることに携わる人たちの目は、ほんとに好きだな、と思います。
自分は不器用で、何を作っても、「家庭科で作る雑巾」評価3、のレベルから向上したことがないという現実ながら、製造ということに深い興味を持ちます。
へたでも、まずは作ると、その材料に対する理解が深くなり、これは悪いことではないと、雑な製品を作るために、材料ばかり買い込んでしまっている現実があります。

しかし、くよくよと自分の不器用を嘆くよりは、すばらしい手を持った人を賞賛するほうが、生きる
力がでてくるねえ!
小山までの往復の電車の中で、ずっと読んでいた「Indigo」、西アフリカの藍の話を読み終えました。とても深い感動!
人から、人の手により、続いてきた年月はほんとにすばらしい!
詳しくは少しずつ。

# by sakura_mohila | 2020-06-30 10:24 | Comments(0)  

Unberto Eco

Unberto Eco_f0202221_13262051.jpg
Webの作業をしていたら、Unberto Ecoの写真が飛び出した。
彼の、"The name of the Rose"は、昔読んだ本ながら、時々思い出し、黄色くなったページを今でもめくりたくなるくらいに大好きな本だ。本がぼろぼろしてきて、そろそろ買い換えてもいいかもしれない。
ショーン・コネリーが演じた映画も見たけれど、ほんとに、もう3度は見たい。
こんなことを思ってばかりいると、いつ死ねるのだろうと、心配にもなるが、時がきたらそうなるだろう。

今年、形成バラ園から、パパ・メイアンを手に入れたが、この嵐の朝に花を開いていた。ほんとにきれいな色だ。
Ecoの"The Name of the Rose" の背景は14世紀の北イタリーだが、その当時のバラの花はどのようなものであったのだろうか。
ばらの花と社会の関りは、ほんとに興味深いテーマである。
ローマ皇帝ネロのバラ狂いは知れ渡っているが、長い時を経てもなお、ばらとともい語られるということがすごいではないか。しかし彼のように、少々個性が強すぎる人にかかると、ばらもその美しさというよりは、アクの強さが前面に出すぎて、ばらがかわいそうだ。

ばらの季節もそろそろ幕引きのときだ。だが、Ecoの興味は季節を選ばず、ついまた、"The Prague Cemetery"を注文してしまった。大嫌いな巨大オンラインショップから・・・

# by sakura_mohila | 2020-06-28 14:42 | Comments(0)  

梅雨の季節

梅雨の季節_f0202221_09471459.jpg
6月の雨は、毎年、日本のどこかの地域に災害を持ってきて、過ぎてゆく。
雨の合間は暑い。曇りは時々時ならぬ寒さを運んでくる。
そのような否定的な一面の影で、よく見ると、植物の芽があちらこちらで育っている。
今年は、コロナ、コロナで揺り動かされて、なんだか本質を見ずに生活をしているような気がする。
チガウ、チガウ! 本質に目を向けましょう、と思うばかり。

この数ヶ月、家にいることもよかったけれど、外のいいものに目を向けていないような。近眼と老眼と白内障だけれど、特性眼鏡を100円ショップで見つけてきて、広い視野を養うことにしよう。
しかし、そんな時間もなかなかないなあ、と思いながら、こう思うことも慎みます。
朝、庭にキスゲが蕾をのぞかせていました。
昔、霧が峰高原で見た、果てしなく続くキスゲの野を時々思い出します。近くでもあることから、藤村の「千曲川旅情」を思いながら、高原を走るバスに揺られていたように記憶しています。
そうだ、大学時代、友人の軽井沢の山荘でしばらくの時を過ごし、帰りをバスに乗ったのだった。
軽井沢には思い出がたくさんあるので、今のようなおしゃれな軽井沢は違う場所のように感じて、行く気になっていないけれど・・・

ギャラリーはほとんどの準備が終わり、皆様のお出かけをお待ちしています。
ギャラリーに荷物を運びながら、このような表現の場所があって、ほんとに嬉しいと思いました。
家に閉じこもりながら読んだ藍の本、少しずつ、この場で展示して行きたいです。
いろいろな国で、藍をめぐって展開した物語。そうだ、それを語るには何百年もかかるんだよねえ!!!


# by sakura_mohila | 2020-06-27 10:08 | Comments(0)  

ギャラリー、再開しています

ギャラリー、再開しています_f0202221_14452293.jpg
ラジオを聴いていたら、恐らくCOVID19に対処するためのロックダウンの影響で、生産活動が緩やかになり、大気の中の二酸化炭素がめざましく減ったそうである。
突然思い出したのだが、一頃、「抗菌」という社会の現象があり、こんなものにまで!、というくらい抗菌グッズばかりであった。あれはいつのまにやら、どうなったのだろう。
また、ひところ、こんなものにまで、というくらいに「再生紙を使っています」と表示があった。これもいつのまにやら、どうなったのだろう。
ここにきて、プラスチックの消費がぐんぐんと増えているそうである。レジ袋が有料になれば、対処できるのかな?

自然は、正直に反応している。人間も自然の一部であることを忘れずに、毎日を過ごしたい、と思うこのごろである。

6月24日に荷物を運び込んで、ギャラリー再開の準備が進んでいます。荷物の山を崩しながら、自然や環境や、その作業に携わる人たちのことを思いました。
長年の間にいろいろなことを経験したけれど、今は当時の最貧途上国であったバングラデシュと深い関りができたことを、なんとなくギフトのように思っています。
自分の見解を広げてくれたし、多くの人たちと関わって、ほんとに多くのことを覚えたり、教わったりしたなあ。
あんまりこのようなことを書くと、もう一仕事を終えて、この世にさようならをする人のようだから、これくらいにするけれど、あんなにどさくさばかりしていて、だいきらいだったバングラデシュが今は、あのどさくさゆえに好きだったりして。
ギャラリーの準備を進めながら、ほんとにこの20数年のどさくさ人生はギフトであった、と自分に似合ったこのどさくさの味を噛締めています。
次は、ソースを選ばねばならぬので、まだ続けます。
皆様、是非、お出かけください。
マスクはお忘れなく。手指の消毒用ジェルは準備しています。


# by sakura_mohila | 2020-06-26 15:07 | Comments(0)  

雨が降ったり、晴れたり・・・梅雨時だからあたりまえだけど。
日除けに植えた苦瓜の蔓のよく伸びること。もう黄色い花が咲いたばかりか、小さな蕾もいっぱいついている。こんなに実ができたらどうするんだろう。
ダッカに仕事の電話をしたら、サクラモヒラの染を引き受けてくれていたモドンさんが、階段の3階から足をすべらせて落ち、亡くなったという報せがあった。
とても悲しい。子どもさんたちはまだ小学生だ。
彼を初めて工房に訪ねた時、工房は荒野原のような湿地にあり、建物も仮小屋のようであった。
その場所に座り、奥さんともども、飲み物を勧めてくれた。「せっかく来てくれたのに、ただでは帰せない」とばかりに。いただいたら、奥さんと二人で、とても嬉しそうだった。こんあ時は、よほどではない限り、ご馳走になり、おいしい、というのがなによりの友情だ。
今、彼は3階建てのコンクリートの家を作り、3階は仕事場になっている。
植物染めをしながら、働きに働いて、土地を買い、家を建てて、これから、という時である。
お弟子さんたちは、彼の仕事をひきついでくれるのだろうか。
コロナのロックダウンで、彼らは郷里に帰り、仕事ができなかったけれど、6月に戻ってくるから、染めるよ!という電話をしたばかり。

モドンさん、天国でまたね。

# by sakura_mohila | 2020-06-23 11:46 | Comments(0)