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昔の話

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朝の散歩をする公園のお池のほとりに植わっている木。なんという名前の木だろう。子どもの頃、我が家の庭にも同じ木が植わっていた。
庭に小さな社があって、その上に覆いかぶさるように枝が茂っていたから、よく覚えている。その社に護られるように蔵があって、私はその蔵に出入りするのが好きであった。暗い性格だったようだ。
赤い実が実って、その風景がのどかだったことも記憶している。ほんとに時間は矢のように過ぎるものなんだ!記憶は残っているのに、その蔵も、木も、その他もろもろのものも、無くなってしまった。両親も、祖父母もだれもいない。
屋敷にあった欅と、その小さな社はまだ残っているものの、まわりの風景はすっかり変わってしまった。
バングラデシュのナラヤンプール村の風景はそれほど劇的には変わっていない。しかし小学校の建物は古くなった。あんなにピカピカとして、村に希望を運んでいたのに!
村の中も、きっと変わってしまったに違いない。今はもう世界でNO.1を我が物にしていた貧困国ではない。皆、生き生きとしている。あの頃、「ほしい、ほしい」と手を差し出していた人たちもいない。「働きたい」とは言うけれど、「ほしい」とは言わなくなった。背景は変わったのだ!
「私が村の人たちに残したものは何だろう?」

by sakura_mohila | 2025-11-18 17:59 | Comments(0)

 

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