久々に鴻巣の香文木に行ったら、ゆずが色づいていた。キビタキがお庭の木の高い枝にとまっている。鮮やかな黄色が青い空によく映える。
何かの調子が悪くて、スマートフォンから写真が送れないので、今日は写真がありません。最近、スマートフォンが全然」スマートでなくなっている。持ち主の影響下も?
香文木さんに向かう電車の中で本をよんでいたら、そのページの1文がとても興味を引き付けた。(The birth of Venus by Sarah Dunant)
”He was holding a roll of drawings wrapped in muslin"
「彼は絵をモスリンに包んで持っていた」
モスリンがその興味の対象なのだが、モスリンは今やほぼまぼろしに近い綿布である。
細くて上質なモスリンは、ダッカ周辺で生産されていた。綿の栽培も手間暇を取り、しかも場所を選ぶという大変に神経質な綿の種類だそうだ。その昔、今はバングラデシュの首都ダッカの周辺の水辺で栽培されていたそうだ。紡ぐ時も、朝霧の立ち込めた時でないと難しく、非常に細いためにその柔らかさ、軽やかさは羽衣のようであったという。マリー・アントワネットがモスリンのドレスを着ている肖像画を見たことがあるが、それほどに庶民には縁のない高級な綿だったのだ。
この場面で、”彼”とは画家であり、染めの商売をして裕福になったある家庭の人たちの肖像画を描くために、彼はその屋敷に部屋を与えられて、一人ずつ描いて行く予定である。
その彼が、結婚して実家を離れたその家庭の長女の嫁ぎ先に来た、という場面なのだが、その彼は丸めた絵をモスリンに包んで持ってきたのだ。
これは15世紀、フィレンツェを背景とする物語である。一体、その社会の中でどのような位置をしめていたのだろうか?
ちなみに、モスリンは経済状況が進んだバングラデシュで数年前に復活し、美術館のレベルから、少し商業ベースになりつつある。しかし、日本人の(貧乏な)私は、バングラデシュのタカの単位の金額と言えども、見るだけで買わずに帰ってきた。
そのうちに・・・と思いながらも。
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