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Gallery Sakura Mohilaの藍展

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サンフランシスコを旅してきました。1週間くらいですが、とても充実した時間を過ごしてきました。
大きな目的は、”Matsui Nursery”を訪ねることでした。Matsu NurseryはSalinusにあります。Salinusは、スタインベックが「怒りのぶどう」や「エデンの東」を書いた場所です。農業地帯で、ぶどうやレタスや綿の畑が果てしなく広がっていました。
Andy Matsuiという方がいます。彼は5年前に他界されましたが、彼に会いに行くための旅でした。
彼は奈良の農家の出身ですが、貧しさから抜け出るためにカリフォルニアに渡った方です。15000円くらいを手にして。
農場労働者から始めて、技を磨き、資金を貯めて、初めは菊の栽培を手掛けられたそうです。アメリカのギフトマーケットに焦点を合わせ、やがて蘭の栽培を始めるようになりました。そして、欄の売り上げでは全米1に成長しました。果てしもなく大きな蘭のハウスが広がり、コンベヤーで蘭の鉢を出荷していました。従業員の方たちもとても穏やかで、ハウス全体がとてもよい空気の中にありました。
4人のこどもさんたちがおられましたが、全員に大学教育を与え、その後は、彼らに遺産を残すのではなく、貧しい若者のために奨学金制度を作っておられます。その他の慈善のための寄付をたくさんなさっています。
彼の眠る教会をおしえていただき、そちらにもおまいりをしてきました。牧師さんが、いとおしむように松井さんの墓にひざまずいておられました。移り住んで、その地域にもたくさんのよいことをのこされたのだ、ということが見て取れ、感慨が深かったです。

バングラデシュに関わるようになり、東インド会社の歴史に興味を覚え、その延長で東洋と西洋を結んだ藍にも興味を持つようになりました。
今回、「藍展」は8回目となりました。
いろいろな本を読むにつけても、藍にまつわる話はとても興味を覚えます。カンボジア、ラオス、インドネシア、雲南省、モン族の藍があります。
どうぞ、お出かけください。


by sakura_mohila | 2025-10-23 18:21 | Comments(0)

 

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