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貧困の話

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夏の朝一番の仕事は、庭仕事。散歩をやめて、その時間が庭の仕事になった。しかし8月も後半を迎えて、朝の風はさわやかで、何の仕事をしなくても、いるだけでなんだか楽しい時間を過ごしている。トンボが来たり、蜂が来たり・・・。
私のバングラデシュの村の女性たちは、朝の散歩など考えたこともない。考える必要さえもないかもしれない。皆、いつも働いているのだ。
問題は食事かもしれない。米が中心の食事になり、それにカレーがあれば、ごはんはおいしく食べられる。ごはんの食べ過ぎかもしれない。
ダッカで、(私としては、ある程度高級な)レストランで食べても、興味深い。大抵、ご招待にあずかるのだけれど、焼きそば、ライス、ナンがいつも同じテーブルに出てくる。炭水化物が欠かせない食卓のように思われる。
しかし、日本に住むバングラデシュの家庭にお招きいただくと、山盛りのごはんはなく、チキン、ビーフ、フィッシュ、魚などのたんぱく質が中心である。そしてたくさん、出てくる。皆、招きあって食事を共にすることを楽しみにしているようだ。そこに、半製品はなにもなく、すべて一から料理した皿が並ぶ。しかも、きれいにテーブルのセッティングをして。
ダッカで、パーティのご招待が来ると、それも面白い。いわゆるマンションの隣同士でいつも行き来している人でも、パーティには、絹の服に着替えて行く。女性は持っているアクセサリもいっぱいつけて、着飾ってご招待に応えている。
しかし、富裕層に人たちのパーティはとても楽しい。6月にはフルーツパーティと称して、収穫を祝うが、皆で歌を歌ったり、文学の朗読をしたりしてとても楽しい。集まる人たちは、バングラデシュ人であっても、オーストラリア、イギリスなどに住んでいる。ロシアに住んでいるという人にお会いしたこともある。
そして、しゃべるだけしゃべり、笑うだけ笑って、食事になり、食事が終わったら、さばさばと引き上げる。
家もきれいに飾って、お料理もして、ホストはほんとにたいへんだろうな、と思うけれど、それ以上に大変なのは住み込みのお手伝いさんであるように思われる。
しかし、お手伝いさんたちを見ると、良くも悪くも、その家が分ってしまうのだ。
私の村の女性たちは、ダッカに来るとしたら、その大変な「お手伝いさん」の身分でくるのだろうか?彼女たちは、その道を断って、サクラモヒラで働いていることを喜んでいるだろうか?
時々、そんなことを想う時がある。
しかし、昨今、住み込みのお手伝いさんは見つけることが難しく、それに通って通いのお手伝いさんがいる。給料をもらって、時間で働くから、こちらの方が」気が楽らしい。しかしその多くは、スラムに家を持つ田舎出身の女性だ。
家の中でお掃除をしていても、客とは目を合わせることもなく、別の場所のできごとのように、淡々と仕事をして、挨拶もなしで帰って行く。



by sakura_mohila | 2025-08-20 15:55 | Comments(0)

 

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