二人の女性

蝉がたくさん鳴いている。とんぼもいつもの夏のように飛んでいる。花もいつものように、咲いている。しかし、私は今年は年寄りになったような気がする。歩く速度が遅くなった。単語が出てこない。いつもと同じ夏をあと何回生きるのだろうか？そんなことを考えながら、バングラデシュの村の女性たちがもっと、もっと自立してくれることを願っている。しかし、彼女たちは、自立することに対して、発送が乏しい。働けば、お金がもらえる、と思っている。そうかもしれないけれど、この二人の女性は経営者だ。2022年の秋に、Sakura Shopという店をオープンして、自立を果たしたのだ。幸い、Sakura Shopは順調に進んでいて、村の女性たちの雇用5人を生み出している。それでもなお、こうしてダッカに出てくる。日本の仕事がほしい。以前は、３人、４人が来て、それぞれの仕事をもらい、帰っていたけれど、Sakura Shopを開店してからは、大勢で来ないこと、荷物を持つ人数だけで来ること、と言い渡した。それは、以前のような形で仕事を出していては、甘えが生じてしまうからだ。独立したビジネスとして、品物を自信を持って売りに来るように。しかしこれが意外や、難しい。彼女たちにそのような発想がない。いつまでも、仕事をだしてくれる私、を想定しているのだ。しかし、彼女たちの表情を見る限り、キリっとしていて、理解ができたなら、きっとそのようにしてくれることだろう。長い付き合いの中で、確信している。Sakura Shopが、村の人たちにとって、希望の場所となりますように。