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Village business2

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3月の足音が聞こえるようになって、やっとほっとする暖かさだ。今年は、ほんとに3月が待ちどおしく思われた。ふとお池の土手に土筆んぼうは顔を出しただろうか、と思い出して、土手に行きたくなった。お池の土手に、一生懸命に土筆の頭をさがすのだけれど、ある時、車で少し遠出をしたら、自分が宝物でも見つけたように思っていた土筆よりも、のびのびとした土筆が探さなくてもにょきにょき伸びていて、自分の世間知らずがなんだかおかしかった。
最近、FBでつながって、成長したナラヤンプール村小学校の卒業性からお友だちリクエストがいくつかくるようになった。きっともっと増えて行くにちがいない。皆、ハーモニアムのことや日本から運んだクレヨンで、えがいてもらった絵のことを懐かしんでいる。と言うか、それ以外の話題はないのかもしれない。それぞれが違う大学に行きながら、同じことを話題にしてくる。私は「ハーモニアム・マダム」として彼らの思い出の中に生きているのだろうか?
写真は思い出ではない。れっきとして進行中の村ビジネスだ。ナラヤンプール村は遠いので、朝早くダッカを発ち、用を済ませて、さっさと帰ってくる。途中でこのようなバザールをいくつか通るが、こんなふうに展開していたのだ。1532年のバザールの様子、と書いてあれば信じる人もいることだろう。このような背景の中でSakura Shopは村のビジネスを展開しているのだな!
30年前、初めてナラヤンプール村を訪れた時、ほんとに自分を忘れた。そうだ、私は18世紀の場所に旅しているのだ!そんな感じだった。歴史を200年遡る旅はほんとにロマンチックだった。現実がないからね。
そんな現実離れしたページに足を突っ込んで、現実をやりくりしてきたけれど、今、思っても歴史の旅をしてきたような気持ちがする。これではいけない。そこに暮らす人たちは現実を生きているのだ。果たして、自分が30年もしてきたことは、正しかったのか?
力がないことは、なにかとても悲しい。と、言ってもいられないから、また出直すか。
それにしても、自分も自分だが、相手も相手だ。村のカジョルレカさんにクレヨンを届けてくれるようにたのんだら、つでに学校の先生の伝言を頼まれたらしく、メッセンジャーにメッセージが入っている。「給料が低いので、よろしければ、面倒をみてください」。学校は2004年に公立学校に指定された。その時から、自分の責任から公の責任に変わった。
村の学校は何も変わっていないなあ!よろしければ、自分の給料の面倒くらいは自分でみてください!
皆、スマートフォンを持ち、インターネットで世界が密接につながるようになったのに、小学校の先生はまだ自分の生活を人に頼っている。自分で18世紀がたビジネスでもなんでも始めるんだよ!サクラモヒラの女性たちのように!




by sakura_mohila | 2023-02-27 16:15 | Comments(0)  

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