朝流れてくるラジオから、「仰げば尊し」の合唱が聞こえてきた。どこかの児童合唱団の歌声で、とてもいい感じだった。しかし、「いまこそわかれめ」という言葉を聞いて、ハタと考えてしまったよ。「わかれめ」ってどういう意味だろうか。調べたら、「分かれ目」と出てきた。歌詞を調べたら、「別れめ」とあった。なんとなく「め」の意味が分かって、ほっとした。と思いきや、そのような意味ではなく、「今まさに別れよう」という意味だそうである。日本語が分かって、ほんとに嬉しかった。
しかし、次の「いととし」という言葉はどういう意味だろうか。ついでに、検索した歌詞を見たら「いと疾し」とあった。字を見て初めて、意味が分かった次第。それにしても、訳のなんとすばらしいことであろうか。日本語のなんと美しい響きであろうか。文部省歌の日本語が、近ごろ、とても興味深く響く。学べば、このような日本語を使えるようになるであろうか。この原詩があって、それも大変に興味が深かった。