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ムガル帝国

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用があって、古い写真を整理していたら、初めてダッカを訪れる人を案内して、このピンクの遺跡に行った時の写真がでてきた。1月はばらの季節だ。
このピンクの建物は、実は愛する皇女様を偲んで建設した墓であるが、中もとても優雅である。なにが優雅かというと、大きなお風呂がある。戦いを終えて、そのままどぶんと入ったのかもしれない。そのほかに何が優雅かというと、当時の戦闘服が展示してあるが、戦いに行く服であるのに、花柄である。この花柄の戦闘服は、何度見ても見なくても忘れることができない。
イブ・サン・ローランは、戦役の訓練のために宿舎に入った時、大きな、大きな荷物を持って入ったそうだ。ピストルの音がズドンとしたら、気絶してしまい、そのために、その場をクビになってしまったということだ。そしてまたその大きな、大きな荷物を持って、引き返すことになるのだけれど、その大きな荷物の中は香水などのおしゃれ用品で、いっぱいだったそうである。でも、ここでは戦闘服はかわいい花柄なんだよね。
さらに優雅だと思うのは、敷地に生け簀があって、そこで食する魚を飼っていたようだ。
ダッカの郊外に別荘を持っておられる方から招待していただいたことがあるが、その別荘のお庭の一角にも生け簀があって、その魚を料理していただいたことがある。
そして、塀は苔生している。悲惨な歴史をやりすごして、今は苔をはぐくんでいる塀。とてもいとおしく思われる。どこを見ても、物語が聞こえてくるようで、行っても、。行っても、また行きたくなる場所である。


by sakura_mohila | 2021-01-09 13:55 | Comments(0)  

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