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百千鳥

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庭仕事をしていたら、突然のように湧き出した虫たちでいっぱいになっている。ばらの3部咲きがきれいな黄色だったのに、くすんだ黄色の花が開き、おまけにいっぱいの虫食い花だ。ピンクのばらも、咲くには咲いたが、なにかくすんだピンクをしていて、ばらのステイタスが格下げになりそうなほど艶のないピンクだ。病気の人みたいに。赤いばらにいたっては、かろうじて色は鮮やかに見えているものの、アブラムシがいっぱい!
ミツバチのために植えた赤つめ草にいたっては、一荷物の白いアブラムシだ。
黄色いばらに、花びらを囲んで帯のように茶色のものがあるので、よく見たら、5cmくらいもある茶色の虫だ。ちっとも動かないから、はさみの先で突いたら、ニョッキっと頭を上げた。頭はこっちだ。こんなに長い虫がいつ、どこからやってきたものだろうか。
キジバトがよく来ているから、きっと餌が豊富だったのかもしれない。
俳句を、松原先生に教わっていた時、百千鳥という言葉を覚え、気に入って時々使うけれど、緑の多いこのあたりはほんとにめずらしい鳥たちも来るし、その種類も知らないだけで、実はとても多いにちがいない。まさに百千鳥。
しかしながら、あの得体の知れない虫の大群は、食欲を奪うほどに気持ちが悪い。
ただの虫たちにさえ音をあげているのに、コロナ菌の前線で働く人たちは正直音を上げたいだろう。
そんなことを思いながら、お腹が空いてきたから、人間は生来、そんな生存の力があるのだろう、と信じて、すすむことにしよう




by sakura_mohila | 2020-06-06 12:12 | Comments(0)  

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