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エリザヴェータ・フョードロヴナ

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あたりまえのことだけれど、「生きる」ということは、毎日、毎時、毎分の齢を重ねていくことなんだ。自分のことを返り見ても、体型なりなんなりがちゃんと生きた日数を語っている。

日経新聞の朝刊で、写真をみたのだが、興味を覚えて、インターネットで調べてしまった。その対象は、エリザヴェータ・フョードロヴナ。セルゲイ・アレクサンドロヴィチの妻で、ロシア公妃として生き、ロシア正教会で聖徒として列挙されている。
ロシア革命が1917年、彼女が殺されたのは1918年である。
美女中の美女であったようであるが、淋しい生活を送り、最後は無残な終わり方をしている。しかし、彼女が聖徒となっているのは、その幸福とは言えない人生の中で修道院を作り、夫の死後は白い修道服に身を纏って、人々の看護にあたったことである。
「白い天使」と呼ばれているそうだ。だが、数日前までは、私は名前さえも知らなかった。インターネットで読む限り、あたかもトルストイの小説のページを再現したような写真がならんでいる。
しかも人は満ち足りていないから、祈祷師にのめりこんだり、戦闘的だったりと、穏やかさが乏しい生活をしtげいるかのようだ。
彼女はロシア革命の頃に生きた人で、約100年前の人だ。しかし写真が残っている。だからか、ちっとも昔の人という印象がなく、静かな午後をお茶でも飲みながら、おしゃべりがしたい、という気持ちにさえなってくる。

しかし、初めから、終わりまで、超当たり前のことをいうようだが、人といる、ことを忘れたくない。人と楽しい時間を過ごしえ、齢を取り、やがて消えてゆくのが生き物として、当たり前の命とおもうけれどね。

by sakura_mohila | 2020-05-12 14:29 | Comments(0)  

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