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ゴンドラの唄

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朝の6時前であるが、いつものように背景に流すラジオが不思議なメロディーを放送している。思わず、聞き耳のスイッチを入れたら、「ゴンドラの唄」だと言っていた。
しかし、聞き耳にスイッチが入ったのは、歌い手である。だいたいの想像はついたが、あたっていた。「森繁久彌」なんと懐かしい歌い方であったろうか。
昭和の初期とか大正の生活が目の前に広がった。その当時の色、その当時の生活のテンポ。あまりよく知らなかったので、「ゴンドラの唄」の松井須磨子を聞いてみたいと思った。
なんと、UTUBEに出てくるではないか。大正4年の録音。この唄が作られた年の録音である。私の両親さえもまだ生まれていない時の録音だった。
しかし私はなぜ松井須磨子を知っていたのだろうか?もちろん名前だけだけれど。

当時、戦争があった。松井須磨子のゴンドラの唄は、何かの背景の会話が入っている。雑音だらけで、聞き取りにくいのだけれど、戦争でだれかが亡くなって、悲しい・・・とか、なんとか言っているようであった。そしてこの歌の歌詞は森鴎外のアンデルセンの詩の訳を参考にしたらしい。

当時の人たちにとって、ゴンドラも、「命みじかし恋せよ乙女・・・」という感覚も、みなバターの感覚だったかもしれない。しかもこの曲は長調で作曲されて、当時の人にとっては歌いにくかったのだそうだ。

松井須磨子の、雑音付きの歌を聞いていたら、まじめな60代か70代の女性が、一生懸命、足でリズムをとってカラオケで歌っているような印象であった。グレイにピンクの小花柄のブラウスを着て、グレイのスラックスとソックスを履いて、髪は短く少しカールしている、ような。

大正時代への旅行、ああ、おもしろかった!


by sakura_mohila | 2020-04-26 11:46 | Comments(0)  

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