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違う視点

陽射しの中にいると、ほんとに暖かで、春の到来を実感する。けれど空気はいつまでも冷たく、それでもこの季節に似合っている冷たさだから、暖かさと冷たさのハーモニーもこの季節の特徴なのだろうか。
八百屋さんでさえも、色合いが違ってきて、季節の変化をちゃんと感じられる毎日はほんとに楽しく思うのだ。

10月に、それぞれの国から集めた藍のイヴェントを計画していて、現在、いろいろな資料にあたっているのだが、その過程ではっとするような現実に行き当たった。
以前に描いたことだけれど、ラフカディオ・ハーンが、明治の頃に日本に赴任してきた時、日本にある藍の色に感動し、ちょうどそのころに腎臓藍ができて、瞬く間に人造藍の物が溢れる日本に失望している様を書いた。腎臓藍は手軽に染められて安価、それゆえに広がっていったのだ。なんだか人造藍が悪者のニュアンスを内包した言い方だし、自分もそのように思っていた。
しかし、ある方が指摘した。お手軽であることは、多くの人が指示したからそうなったのであって、それには理由がある、と。働く人たちは、お金もないけど時間もない。手間がはぶければ嬉しかったに違いないし、安価であればなおさら家計の負担を減らすことができたであろう。
しかしそのような声は本に書かれることもなく、しかし指示されて生き残る現実ではないか。
このようなことを言っては失礼ながら、100円ショップやファスト・ファッションのビジネスもなんだかんだと言われながらも、大衆の物言わぬ支持は強力ではないか。
というわけで、物事を見る視点が少し豊かになった。

by sakura_mohila | 2020-01-29 17:48 | Comments(0)  

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