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枇杷の花

枇杷の花が咲いている。オレンジ色の華やかな実に比して地味な花だ。
枇杷の種は律儀に発芽する。盆栽にしようと種を蒔いたら、ちゃんと発芽して、その挙句大きく、大きく鉢の中で育って、はてどうしたものだろう。しかしその木の枝の姿は美しく、ついつい、枇杷を食べるたびに種を埋め込んでしまうのだ。
花の色を見ていると、何年か前にある方が枇杷で木綿を染めて下さった、その色を思い出した。淡いピンクで、それは花の色だった。
まもなく実が実り、その木のてっぺんにとまるからすは、ほんとに絵になる様を作る。
子どもの頃、庭に古い枇杷の木があった。その木が大好きだったけれど、父が「枇杷は根を張るから、広い場所がいる」と言っていた。だからお寺さんによくあるのだろうか。しかし寺と枇杷はよく似合うコンビではないか。

枇杷は中国が原産らしい。そのようなことを知るたびに中国の大きさを思う。良くも悪くも、なんでもある国だ。そして、人間の歴史のどこかで、それが、海を越え、山を越えて、伝わるというのも、驚嘆に値する。

自分は28年前に、諮らずも、バングラデシュの小さな村に行き、そこをスタートとして、布に関するあれこれを見聞きするようになったのだけれど、そのような長い日々の連続は興味をそそられる。人間が場所を越えて関わり、時を越えてその関わりが展開する、というのも、考えれば、考えるほどに不思議でたまらない。
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by sakura_mohila | 2020-01-24 11:53 | Comments(0)  

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