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寒さによせて

輝く光の中で、寒さがやってくる。もうすぐ寒の入り。このような言葉を遣うと、寒さに対して構えてしまい、1月の厳しい印象を持ってしまいがちだけれど、実は木の芽が伸び始める時ではないか。
小さな芽を見つけては、それだけで、寒が和らぐばかりか、春が身近に感じられるから、単純なものだ。
お正月に、いつものように散歩したお寺さんで受けた接待のすばらしさを書いたけれど、あの卵の干菓子のおいしさが忘れられずに、インターネットで検索してしまったよ!
なにかにつけて、遠隔地注文をするとおもうけれど、そこに万葉集の歌があり、そのお菓子の名前の由来の歌がかいてあった。大伴旅人の梅の花の宴の時に読まれた歌がこの干菓子の名前の由来なのだそうだ。
その歌はなんてことない。こじつけっぽい歌で、あまり感銘は受けなかった。だが、すべてをひらがなで構成したその歌とひらがな表記の音が連想させる世界の優雅さは、心地よく響いて魅力的だ。
万葉集当時の人たちはどのようなお菓子を食したのだろうか?
以前に買っておいて、時間もなく、そのままにしておいた本を正月に開き始めた。SUGAR, The Grass that Changed the World, by Sanjida O'Connell という本だが、砂糖が人間の世界に浸透していく歴史を書いている。その歴史は8000年前に遡るのだが、作者は洞穴に生活していた人々から、推測を始めている。
西洋の国々は温度の関係で、サトウキビは育たない。砂糖大根が甘味原んだったようであるが、次第にサトウキビ栽培に変って、砂糖の大量消費の社会になり、砂糖が運んだ有害性のために、砂糖の消費を見直す人間社会の動向である。
しかし、ひとたび「金になる」とわかるや、人間はなんだってやるんだ!「金」だって人間が造りだしたものにすぎないのに!
そして、人手が必要になると、外部から人手を調達しようとするのも、いつの時代でも同じだ。
つい、現在の日本の社会の状況を連想してしまった。人のこととして言うのは簡単だけれど、自分もその社会の中で良くも悪くも関わるのだから、言いっぱなしだけはやめようと思います。

by sakura_mohila | 2020-01-04 12:24 | Comments(0)  

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