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春の訪れ

庭の陽だまりに福寿草が満開の花を見せていた。公園を通ってきたら、鶯の声を聞いた。尾長が2羽、長い尾のシルエットを見せて木の天辺に止まり、飛び去った。鳴き声が尾長の所在を知らせている。
ついに待ちわびた春が来た。けれど、もう少し寒い。早く、早く、暖房のいらない春よ来い!明日は早ひな祭りだ。今朝いつものように流しっぱなしのラジオを聴いていたら、ある年配の男性の投書が紹介されていた。「ひな祭りのころになると、お雛様を飾っていた時の母の顔を思い出す」
私の母は庭仕事が大好きで、庭に花を見つけるたびに、その方と同じように母の顔や彼女が口にした言葉を思い出す。
伝えることをことさらもっていない自分は何を残していくのだろう。
終活とかで、「捨てる、整理する、迷惑をかけない」ということは立派だとおもうけれど、それもできそうにない。残った物から偲んでもらうことがあるだろうか?それともそれも業者にお任せで効率よく整理されてしまうのだろうか。
時々、大量生産や効率性という近代のあり方を、不遜にもうっとうしく思うときがある。


by sakura_mohila | 2018-03-02 18:21 | 日本語 | Comments(0)  

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