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ダッカにいる時、飲み水はタンクに入った水を買っている。それをさらに煮沸して飲むことにしているが、タンクの水は生でも結構大丈夫なようだ。昔、海外が身近になり始めた頃、決して生水は飲まないようにという注意を受けて、ヨーロッパもアメリカも、どこであれ生水は飲まない習慣が身についた。今、安全な水がボトルで買えるようになり、ボトルの水を飲んでいる人が多い。
ダッカの街の渋滞は世界に名だたるものがあるが、渋滞で動けないチャンスを利用して、物売りが来ること来ること・・・花、タオル、おもちゃ、本、スナック、物乞い・・・その中に水を売り歩く男の子がいる。しかしよく見ると、水のボトルに対し、キャップが違っていて、どこから汲んだ水だろうと、だれもが思うことだろう。水を売り歩くのはたいてい男の子で、その男の子は良く見ると、身体は小さいのにおじさんの顔をしている。小さいうちから生活がかかっているのだろうか。以前は男の子のタバコ売りがいて、タバコを1本単位で売っていたものだけれど、タバコ売りは消えてしまった。
話を聴いていたら、レストランでキャップの栓がしてあるボトルを注文するのは安全だが、グラスで出てくる水は水道水の可能性がある、と話していた。野菜を買うのも、石鹸、歯磨きを買うのさえもお金のある人は外国製品を買いたがる。こちらはそこに長いこと生活をしているわけではないから、ほんとの事情は分からないけれど、きっと身の安全を脅かすなにかがあるのだろう。
安全を考え出したらきりもない。だが、水売りのおじさん少年たちは、そんなことはなにも考えずに、自動車の波の合間を移動しながら、ほぼ怪しい水を売り歩いているのだ。
生活していくって、だれしも大変だけれどね・・・


by sakura_mohila | 2017-09-05 17:33 | 日本語 | Comments(0)  

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