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マンゴウの味

つい1週間前まで、ダッカで生活していたのが、嘘のように、すべてを忘れてしまった。でも、ライチーもマンゴウもおいしかったなあ!
暑ささえも、どれくらいの暑さだったのか、忘れてしまった。考えてみれば、ほとんど外にでることがないのだ。それは日本にいてもあまり変わらない。
しかし、朝の植物の世話が、日本の生活には入る。それで、自分は自分の敷地からは、実はあまりでていない生活をしている。
そんな生活習慣から、電車に乗ったり、人混みを歩いたりするのがもっと苦手となったが、振り返るに、自分の年齢でこれができているのだ、嘆くことでもないだろう。
で、自分の年齢はたっぷり蓄積したにもかかわらず、まだまだ、新しい問題が湧いて出てくる。
村の女性たちは、Sakura Shopも運営し、後は彼女たちに任せておけばよいではないか、と半ば引退した気分でいたら、人間ってこうなんだ、という問題をつきつけられたように感じている。
Sakura Mohilaの女性たちの中で、お金をめぐって微妙にぎくしゃくが生じてきている。彼女たちにすべてを投げてしまい、見守るだけなら、またなんとか収まりがついていくのかもしれない。しかし、預けたお金は、決して、Sakura Mohilaとして残ることはないであろう。
昔、バングラデシュに好意のお金を寄せた人たちが、何もなくなってしまった話をよく聞いたけれど、まさにそんなことが自分のプロジェクトに起きようとしている。
私がリーダーの時には、皆、リーダーに従い、稼いだお金をリーダーからもらった。
今は、リーダーは村の女性だ。彼女はよく深いわけではないが、ほしいのは自分の生活に必要なお金だ。Sakura Mohilaの組織を育てるよりは、自分のお金を稼ぎたい、と考えるのが自然だ。その他の女性たちもおなじことだ。
仕事を取り合ってしまい、世話したリーダーにお金を払いたくない。しかたがないから、「そのような人はここから抜けてください。Sakura Mohilaの仕事はしなくて結構です」
しかし、私からもらえるお金が、地元のどこからもでてこないことを皆、知っている。支払い条件は抜群によいはずだ。
次にバングラデシュに行った時には、そのことを教え、組織をして村の女性たちの活動を広げることを教え、個人で活動したい人はバイヤーも自分でみつけることをきちんと伝えながら、”経営”の概念を学習してもらうしかないだろうな。

# by sakura_mohila | 2024-06-15 14:35 | Comments(0)  

コンビネイション

6月18日からGallery Sakura Mohilaで始まる”Naoko &Sakura Mohila”展は、ちょっとご期待ください。
”Naoko”さん、こと光岡奈緒子さんは、かばんの作家さんです。そして彼女が個展を開かれる時にいつも右側にいるのが、”小林さん”です。奈緒子さんは、とてもメルヘンな方です。そしてその世界を創るのが小林さんです。
今回、Gallery Sakura Mohiraを会場に使ってくださるのには、わけがあります。彼女はSakura Mohilaの村の世界が好きなのです。
どんな小さな村の女性たちのエピソードも、楽しそうに耳を傾けてくださいます。
そして二人のクリエイターによって選ばれた、会場を飾る布は、おもしろいものばかりです。
サクラモヒラは、すでに30年の歴史を積み上げましたが、近ごろになってやっと、保存するに値する良いものを揃えるようになりました。そのような製品も、売品、非売品も含めて、不思議な世界を構成しています。
他では、なかなか見られない布もあります。
是非、お出かけください。平間は毎日、おります。

# by sakura_mohila | 2024-06-14 17:42 | Comments(0)  

村のプロジェクトに思うこと

いつものように、5時にお茶を持ってすわる仕事場。今日は今回の最終日です。
昨日は、近くの音楽ライブのあるレストランに行きました。ついつい食べることがおろそかになり、栄養失調気味に見えたらしい。
ダッカの街で一人で食事をするのは、ちょっと難しいです。レストランもだいたいがファミリーサイズだし、”一人で食べる”系の場所は、外国人にはあまり居心地がよくない。
来るたびに1回行くそのレストランはとてもおしゃれ。従業員の人たちのマナーも洗練されていて、食べ物もおいしい。このレストランが好きなことを知っていて、ことあるごとに誘ってくださる、やさしい大家さんです。
サクラモヒラの零細以下の経営ながら、経営することは、おもしろく難しい。持っている力を全部使っているのに、足りないことばかり。
そのことを、サクラモヒラの村のリーダーは分かっていない。その他の人は、一生懸命にやっているというけれど、大変さが違います。リーダーは支払うお金を作らねばならず、損をすることがあたりまえ、とおもわなければいけないのに、そのことがわかっていない。
自分のことを考えても、少しずつわかっていくのかもしれません。
昨日、ダッカで着ていた服は、30年以上前に、サクラモヒラを先導したハク氏におみやげに買っていただき、妹が異国の素材を楽しんで仕立ててくれた服でした。このような素材を探そうとしたけれど、同じ店に行って、見つけることができませんでした。
その店の店長さんとは、すでに30年を超すお付き合いになりました。時々、名物ハクさんのことを二人で偲びます。
多くの懐かしい人たちが過去の人たちになってしまったけれど、こんな私ができる規模のことだとしても、ダッカでは身に余る人たちと親しくできました。

# by sakura_mohila | 2024-06-06 09:59 | Comments(0)  

研修は長引きました

ダッカは暑い。しかしだれもへこたれていない。熱中症対策で、クーラーをつけましょう、水をこまめに飲みましょう、なんて言う人もどこにもいない。人は乾きをおぼえるとがぶがぶと水を飲み、必要な動きをしている。
クルチャンの、大作が、やっと今朝がた完了しました。それで、1日遅れで今日、村に戻ります。1日先に、戻る予定だったカジョルレカさんも、なんだかんだとぐずぐずしているうちに、朝に動くタイミングを失って、今日、8時に戻ります。
なんだかんだと言うけれど、ふたりとも、今は自由に家を留守にできるようになっています。
昨夜は、Sakura Shopの運営を巡り、1時間くらいの話し合いになりました。お金が絡むと、人間の関係も複雑になり、大変なことなのだろう、と想像できます。特に村にはお金に関しての確たるルールがないし、人も自分の利益を中心に考えるから、これが順調に運営されているSakura Shopか、とひところの自分のごたごた時代を思い出しました。
しかし、複雑な譲り合いのない話し合いが終わっても、尾を引くことなく、今朝は普通に生活しているから、こちらが小さな胸を痛めるほどでもないのかもしれません。土地のことは、土地の人に任せる。
それにつけても、自分はこんなことに動じなくなり、二人を黙らせてしまったのは、さすがに経験を重ねたのだ、と小さな胸も大きな胸も経験しだいか、と感じています。
今朝、次までのオーダーを確認し、リーダーのカジョルレカさんに、「自分が幸せなことも大切。しかし、Sakura Shopを育てることも大切な責任だからね」と言うと、カジョルレカさんは、ちゃんと応えてくれます。彼女も逃げ出す女性ではないことが救いです。
それで、今回は、オーダー、支払いのデジタル化を始めました。スマホは家族との連絡にしか使ったことがないけれど、スマホはいつも使っている上級使用者たち。しかし仕事のことでつかうのは、初めてっぽく、とても頓珍漢でした。
これって、場所を変えれば、自分も巣IT頓珍漢者に、若者たちには見えているのだろうな、と苦笑いをしてしまいました。

# by sakura_mohila | 2024-06-05 10:00 | Comments(0)  

村の女性たちの研修が終わりました

ダッカの10階の研修所にいると、暑さも、街の喧噪も忘れている。ナラヤンプール村から、来た二人の女性たちと作業を続けていると、このままずっと時間が過ぎていくように錯覚する。
研修に呼びよせる女性たちも、減らしてきた。今は二人の代表が来る。一人ではかわいそうかな、と配慮したつもりであった。
カジョルレカさんは、すでに村で「Sakura Shop」を経営しているのだから、経営感覚を持ってもらいたい、と経営感覚の乏しい私が思うのだ。
私としては、「Sakura Shop」と」取引して、お金のごたごたは終わりにしたいと思うのに、人間は都合よく保守的になる。
一人のセンスがよい労働者が、経営者に手数料を支払いたくないそうだ。自分の仕事は全部、自分のお金だ。「あなたは、それが嫌ならやめてください」というのは私。だが、相手は決してやめることはなく、ちゃんと来るのだ。
経営者として、自分が決定をくだしたらよさそうなものを、新米経営者のカジョルレカさんは、まだ学習が足りない。いつも損をした気分になっている。
あまりのすさまじさに、この頃の私は、あからさまに「欲深い人は連れてこないでください」と言うが、カジョルレカさんを除いたら欲深い人ばかりだ。
昔、理想に燃えていたころ、村の最貧層の女性たちとした喧嘩のシーンを思い出す。
「家、土地、夫」のいない女性たち27人を組織して、リーダーさんはこちらが雇ってマイクロクレジットシステムでお金を動かしたことがあった。皆、財布のようにそのお金を使い、3%の利子も払って、とてもうまく行った。リーダーさんが「もう一つ同じ組織を作ってください」と言っていたくらい、女性たちは恩恵を受けた。
数年が過ぎて、3%の利子が結構たくさんになり、そこからリーダーさんの給料を払って、私は手を引こうとしたところから、喧嘩が始まった。
村の女性たちの曰く。「あれは私たちのお金だ。リーダーさんの給料は払いたくない」
長いこと、やりとりしたが、結局は、たまったお金を年金にして、元手は取り上げ、解散した。
教訓は、お金は善意でもあげてはいけない。ビジネスをきちんとした形でするのは、ほんとに合理的だ。

# by sakura_mohila | 2024-06-04 10:45 | Comments(0)